昔に比べると現代は肥満の子供が増えています。肥満の原因は、食べ過ぎか運動不足、と思われがちですが、単なる食べ過ぎではないようです。肥満になる原因には何が隠されているのでしょうか?
時代と共に食べる食材、食べ方が変わってきた
よく言われるのが、昔の食事は健康的。野菜はたくさん食べた方が良い。などでしょうか。
ではなぜ昔は健康的な食事が多かったのでしょう?
それは農家が多かったからです。自分の家が農家なら野菜はたくさん食べられますね。
またご近所も農家なら、お互いの作った野菜をあげたりもらったりが出来ます。そうです。野菜を買わなくて済むんです。
それが今はどうでしょう?野菜をたくさん食べようと思うと、4人家族で1ヶ月に1万円以上はかかってしまうのではないでしょうか?色々な種類の野菜を食べようとするともっともっとかかるはずです。
昔は野菜ばかりでしたので、好き嫌いは言ってられません。
今はせっかく野菜を買ってきて時間をかけて料理しても、子供たちはあまり食べず、お肉の方が美味しいとお肉ばかり食べます。そして親は、野菜料理を作り続ける根気がなくなり、喜んで食べてくれる肉料理を出す。
親の硬い意思が必要
子供が喜んでくれるから肉料理を作るのでしょうか?野菜料理を食べてくれないから、栄養が気になって肉料理を作るのでしょうか?親は子供の栄養バランスを考えて食事を出す。
それが子供の身体のことを考える、すなわち子供の健康を作る。ということではないでしょうか?
確かに子供に、「これ美味しくない」と言われれば気分がヘコみますよね。本当に味付けが美味しくないならまだしも、親が味見して美味しければ、「それはそういう料理なんだ」と教えれば良いだけの事です。
その時は手をつけなくてもったいない、食べないと栄養が取れていないのでは?と思いますが、1日3食食べている子が、数回程度の食事量が少なくなっても問題はないと思います。
食べないよりは食べた方が良い、と好きな料理ばかり作るのは、その時はよくても将来はどうでしょうか?
食べるものに偏りができてしまいますね。親は淡々と栄養バランスを考えて食事を作る。これに尽きます。そうする事で、将来子供が大人になって色々な料理が食べられるようになり、結婚して自分の子供にも同じ事が出来るのです。
おやつって食べてますか?
そもそもおやつって何のためにあるのでしょう?大人の場合は、ちょっと一息、気分転換、小腹が空いたなど、栄養のことはあまり考えずに食べる事が多いのではないでしょうか?
しかし子供の場合のおやつは「足りない栄養を補給するおやつ」なのです。子供は成長期です。
スナック菓子や甘いものは、不足している栄養を補うとは思えませんよね。ただ、お菓子って「おやつ」って感覚で楽しみなのはとてもわかります。
これも食事と一緒で、子供がおねだりするから買ってあげるのでしょうか?
それなら、今日は子供好きなおやつ。明日は身体のためのおやつ。と決めてみるのはいかがでしょう?子供の要求全てを却下するのはかわいそうですが、親が子供の身体を思う気持ちも却下されるのも悲しいものです。
では、足りない栄養を補給するおやつって一体なんでしょう?
市販のものでは「カロリーメイト」のようは「バランス栄養補助食品」や「小魚アーモンド」などの小魚っぽい煎餅。
「野菜チップス」のような野菜そのものを食べられるおやつ。他には「ヨーグルト」や「チーズ」など。果物は糖分が多いのであまり栄養補給にはならないと思います。
確かにビタミンCなどは取れますが、それも果物の種類によります。そして市販のおやつやスナック菓子は炭水化物が多いので本当に注意して食べないと、糖分の摂りすぎになってしまいます。
大人のやっている事が子供たちの未来を作る
大人が当たり前のように「野菜料理」を食べ、おやつは極力控え、身体に良いものを食べていると、今はなかなか出来なくても、いずれは子供もそうなるはずです。
いったい何が肥満の原因なのか?
糖質の摂り過ぎ
食事の中での主な糖質はご飯やパンなどの主食です。糖質は摂りすぎると脂肪に変わります。
成長期だからと言ってご飯のおかわりを良しとしていると、肥満の原因になります。
成長期でご飯のお代わりをするなら、運動などをして余った糖質量を消費することが大切です。現代の子は運動量が少ないので、少し多めの食事量でも肥満につながる傾向にあるのです。
おやつも同様です。食事で十分な糖質量を取れているのに、おやつも甘いお菓子だったりすると、更に糖質量オーバー、すなわち脂肪が増えるのです。
これは親が教えてあげなければ、子供はおやつ=お菓子(甘いお菓子)と覚え、習慣になり肥満を助長させてしまうのです。
ジュースの飲みすぎ
現代の子は、電子マネーなどでコンビニや自動販売機で簡単にジュースを買うことが当たり前となってきました。子供が美味しいと思うものには、たいてい糖分が入っていることが多いです。
もしそこで、お菓子も一緒に買った場合、相当な糖質量となります。
お菓子は甘いものだけではありません。ポテトチップスのような塩味でも、原料のジャガイモの糖質量はとても多いので、せめて飲み物はお茶やお水にしてもらいたいものです。
学校の体育は運動?
学校の体育=運動と思って良いのでしょうか?他にも休み時間で外遊びをしているから運動不足じゃない。とは言い難いものです。
体育の授業内容や、外遊びの内容によるからです。体育とは言っても、1時間丸々運動しているというのはまずありませんし、さほどの運動量になっていないのが現状ではないでしょうか?
帰宅後も運動はしない
習い事で運動系をやっている子は、やっていない子に比べれば良い方ですが、週に1度程度では運動量が足りているかどうかは疑問です。
習い事の無い日は家でゲームでしょうか?勉強系の習い事の子供達もたくさんいると思います。現代の子たちは習い事で忙しく、友達も習い事で忙しいので、公園で走り回って遊ぶことが現実的に難しいのかもしれません。
強制されて運動するのは子供は嫌がりますので、友達と楽しく運動するのが1番手っ取り早い運動不足解消方法だと思うのですが、出来ないことが多いので、何か子供なりの目標を立てるのが良いと思います。
例えば、○○ちゃん(君)より早く走る、50メートルを○秒で走る、腹筋を毎日○回やる、鉄棒の逆上がりができるようになる、市のマラソン大会に出る.
など目先の目標を決めて、そこに向かってやり続けるだけでかなりな運動になると思います。
まとめ
食べ物の摂取量(特に糖質量)〉消費量、となるのが肥満ですから、せめて=(イコール)にならなくては肥満は解消されません。
子供は食事面では知識がありませんから、親が教えてあげて子供の将来のためにも肥満は解消してあげ、健康的な身体を作ってあげましょう。
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