普段から便秘がちな方、旅行に出かけると便秘になってしまう方、いつもより朝早く出勤、登校、外出しなくてはいけない時に出ない方、なんとなく残便感がある。とお困りの方。
よくあるお腹マッサージや体操は、朝の時間の少ない中ではやりたくないですよね。
今回は30秒で出来るとても簡単なマッサージ方法をご紹介してみたいと思います。これは特に下腹がポコっと出やすい、いわば腸が下垂している方にとってもお勧めな方法です。
いつやるか
やり時はいくつかありますが、試してみてご自分に合う時間帯にやるのが良いと思います。
●朝食前
朝起きて、朝食を食べる前にマッサージします。腸をマッサージすることで、腸の活動を活発にさせてあげましょう。
●食後しばらく経ってから
食後、お腹が落ち着いてからやります。私はこのタイミングでやる事が多いですが、食直後はよくありませんの。マッサージしていて食べたものが上に上がってくるような不快感があったら、もう少し時間を置いた方が良いでしょう。
やり方
スボンの上からで構いませんが、Gパンのような硬い生地や、ファスナーがあってやりづらい場合は、タオルをお腹に敷くか、ファスナーを下ろしゴツゴツしない状態にするとやりやすいです。
部屋着のような柔らかい生地が1番やりやすいです。
まず仰向けになり、膝を立てて寝ます。両手の指のはらで、お腹を下から上。下から上。とこする感じでマッサージし、これを繰り返すのみです。スタート地点はなるべく下の方からが良いです。
ゆっくりやると、お腹に便があるのもわかります(脂肪が多い方は分かりにくいかもしれません)あまり強く押してマッサージするとお腹が痛くなるかもしれませんので、力加減をして下さい。
30秒と書きましたが、15秒でも20秒でも効果があると思います。
「腸落下(腸が下垂している)」による便秘のマッサージは、インターネット検索すると、もっと時間のかかる方法だと思います。朝の時間のないときにやるのは面倒なので、この「下から上」を繰り返すだけでも効果があると思います。是非試して頂きたいです。
即効性はある?
人により即効性がある方、10分後に便意をもよおす方、20分後にもよおす方、色々だと思いますが、やらないよりはやった方が、排便後のすっきり感も違うと思います。また、残便感がある時にも効果があります。その他に、出そうで出ない時にもお勧めです。
なぜ腸が下垂するのか?
基本的には、加齢、腸を支える筋肉(インナーマッスル)不足が多いようです。日本人の腸は欧米人より長いので、下垂したりねじれたりしやすいのです。
子供や若い頃は、運動をする機会が多いのですが、段々と運動不足になり、腹筋(インナーマッスル)が弱り、腸がダランと垂れ下がってしまうのです。
これは腸に限ったことではありません。胃腸全体が下がり、胃下垂の原因にもなり得ます。
なぜ腸が下垂していると便秘になりやすいのか?
想像してみてください。垂れ下がったホースに水を流した場合、まっすぐなホースよりは流れにくいはずですよね。これが身体の中では、水ではなく便です。誰でも腸はグネグネしていますが、そんな中で垂れ下がった腸の中を便が移動していくのは大変な事です。
グネグネしていて、なおかつ腸が垂れ下がっていれば便秘にもなりやすくなります。蠕動運動でせっかく腸が頑張っているのに、腸が垂れ下がっているせいでスルッと排便出来ないのはもったいですよね。
腸の下垂(落下腸)を改善するには
やはりインナーマッスルが重要ですので、お腹の筋肉、すなわち「腹筋を鍛える」事が手っ取り早いでしょう。お腹全体も良いですが、下腹に効果のある腹筋をし、腸を支える事が大事です。
腹筋をし、インナーマッスルが鍛えられれば、このマッサージをする必要もなくなってくるかもしれませんね。
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