膵臓は、血糖値を下げるインスリンというホルモンを出す役割で有名です。
自分は糖尿病じゃないし、健康診断で血糖値が高いと言われているわけでもないから大丈夫。と思っている方、膵臓が疲弊するとどうなるか知っていますか?
糖尿病予防
糖尿病とは簡単に言うと、高血糖が慢性的に続く病気のことです。血液中の糖分の割合が高いということですので、合併症と言われる様々な病気にもかかりやすくなってしまうのです。
膵臓はこの血糖値を下げてくれる大事な役割を果たします。すなわち糖尿病予防になくなてはならない臓器なのです。
膵臓が疲弊する
膵臓が疲弊する、とはどういうことでしょうか?膵臓が働きすぎ、すなわちインスリンを頑張って出している。ということです。
インスリンを頑張って出している原因はなんでしょう?
血糖値が高くなるからです。では血糖値が高くなる原因はなんでしょう?
糖分の多く入った食べ物や飲み物を摂取することです。
膵臓に関わらず、例えば同じ作業を長時間やれば疲れて、手を使う作業であれば腱鞘炎になったり、スポーツなら疲労骨折をしてしまったりと、使いすぎれば何かしらの支障が出ます。
それとまったく同じことが膵臓でも言えるということです。
食事をして全く血糖値が上がらない、という事はないと思います。多少なんなりと血糖値は上がりますが、上がりすぎがよくないのです。
特に一気に血糖値が上がると、膵臓はこれではいけない、とばかりに頑張ってインスリンを出します。
頑張ってインスリンをたくさん出せば疲れます。時々ならまだしも、毎回の食事でこうなっていたらどうでしょう?若い頃はまだ平気かもしれませんが、中年も過ぎれば膵臓はヘトヘト。
もう働くに働けなくなってしまうのではないでしょうか。これが糖尿病の始まりと言って良いのかもしれません。
その後はどうなるかというと、たいして糖分が高いものを食べていなくても、膵臓の働きが悪い為インスリンが出にくく、血糖値が下がらないということになってしまいます。
そうなると糖質の少ない食べ物を食べるしかない。またはインスリン注射を打つしかない、となってしまうのです。
こうなる前に、少しでも糖質制限することを心がけ、日々の食事に気をつけるべきではないでしょうか?
膵臓が疲弊しない為に
膵臓からインスリンが出てくれるから、私たちは食べ物が食べられる、と言っても過言ではないかもしれません。
ですのでこの膵臓を大事に、疲労困憊させない為にはどうしたら良いのでしょうか?
簡単な事ですが、インスリンが出にくいような食べ物、すなわち糖質の低い食べ物を摂れば良い。
しかし糖質の低いものばかりでは栄養が偏る可能性もありますので、糖質の高い食べ物を食べたのなら運動する。
これを習慣づけます。
運動すれば糖分は使われますので、インスリンが頑張って出なくても済みます。
運動といっても激しい運動などではなく、食べたら散歩、食べたら何か行動する、というようなことを心がければ良いのです。
会社勤めの方なら、お昼ご飯に外食をした場合、仕事へ戻るまでの間にウォーキングや、あえてちょっと遠くまで歩いて食べに行く、など。主婦の方なら食後に買い物や掃除をやる、など。
食後に動く動作のある用事を持ってくると良いでしょう。運動しなければ、となるとなかなか続きませんから、この程度なら簡単に出来るかもしれません。
もちろん毎日は無理でしょうから、そんな日こそ糖質の低い食べ物を食べるように心掛けます。
食べる料理が、糖質が多いか少ないかわからないことも多いでしょう。そんな時は、炭水化物を減らす、と覚えておくと良いでしょう。
炭水化物とはご飯やパン、麺類のことです。芋類もそうです。
ですので、おかずは食べてもご飯は半分、ラーメンやパスタは食後動く予定がないならやめておく。といった具合に、行動に合わせて食べ物を変えていき、それを習慣にしていきます。
食べ物に合わせて行動が出来ないなら、行動に合わせて食べ物を変えていく。ということです。
ただし、いつも運動(行動)する用事がないから、となると食事が偏るので、夕飯後や別の日になるべく運動(行動)するようにするべきでしょう。
インスリンの生成の為に亜鉛をとる
インスリンを生成する為に必ず必要な栄養素は亜鉛です。不足すると、十分な量のインスリンを生成できなくなり、結果血糖値の上昇につながります。
亜鉛といえば「牡蠣」。牡蠣には他に、たんぱく質やオルニチン、グリコーゲンなど様々な栄養素が豊富に含まれているとても健康に良いものです。
インスリンの分泌をサポートする「タウリン」も多く含まれていますので、膵臓は非常に有用な食材でしょう。
厚生労働省の調べによると、日本人の亜鉛摂取量は不足している傾向にあるようですので、積極的に摂ると良いでしょう。しかし、牡蠣を週に何日も食べるのは難しいと思います。
今はサプリメントも出ていますので、うまく活用してインスリン生成に役立てましょう。
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